2018年01月05日 | エリアニュース

スペースワールド閉園の影響と跡地活用など今後の展開





またいつか、別の星で、会いましょう。

 

北九州市を代表する、宇宙をテーマにしたテーマパーク「スペースワールド」(北九州市)が、昨年末の2017年(平成29年)12月31日(日)で、27年間の営業を終え閉園した。

 

観光シンボルとして地元業界をけん引してきた「スペースワールド」は、平成2年4月に新日本製鉄株式会社(現・新日鐵住金株式会社、東証1部・名証1部・福証・札証上場、東京都千代田区)八幡製鉄所の遊休地を活用したレジャー施設として開業し、当初は大手企業や北九州市などが出資する第三セクターとして、観光業界の起爆剤となることが期待されていた。

 

九州最大級の巨大観覧車や絶叫系コースターを全面的に押し出し、平成5年度の年間来場者数は200万人を突破、平成9年度はピークの216万人を記録した。

 

以降は、他のテーマパークとの競合などにより入場者数は徐々に減少。業績低迷や度重なる設備投資などによって資金繰りが悪化。平成17年4月に新日本製鉄株式会社は、営業権を観光事業の再生で多くの実績を持つ、加森観光株式会社(札幌市中央区)に譲渡した。

 

同社の画期的な施策により来場者数は徐々に回復、平成28年3月期には過去最高の利益を出すなど、再建計画は順調に推移していたかに見えた。しかし、今年末での突然の閉園を発表。その理由は、「経営難」や「土地所有者と運営会社との折り合いがつかなかったのでは?」などといった憶測交じりのうわさが飛び交っているが定かでない。

 

また、跡地についても、新日鐵住金株式会社は優先交渉先に流通大手のイオン株式会社(東証1部上場、千葉市美浜区)を選定。北九州市に対して「新しい都市型観光拠点の形成のため、商業施設やエンターテインメント、文化などの都市機能の集積を図る」として都市計画の方針変更を提案しているが、今のところ跡地活用の具体像は見えていない状況だ。

 

閉園が発表されて以降の「スペースワールド」のテレビCMは、自虐的なもので話題を呼んだ。それは、お客さまに笑顔で来場していただきたいという思いからだという。また、CMの完全版では涙する感動的なものとなっており、自虐的なCMとのギャップが感動を大きなものとしている。

 

閉園の日が近づくにつれ来場者数は増加。旅行会社やホテル運営会社は、閉園効果で客足が伸びており、跡地で計画されている都市型観光拠点にも集客が見込まれるという。

 

一方で、集客が予想される地元商店街は、閉園による影響を心配する声もあり、おのおの業界では期待と不安が入り交じった思いを抱えており、今後の展開に注目していきたい。

 

北九州市長は、年頭の訓示でスペースワールドに展示していた「月の石」を、児童文化科学館(北九州市八幡東区桃園3-1-5)で継続展示するため、所有権を持つ米航空宇宙局(NASA)と調整していると発表。

 

スペースワールドは、おうし座の方角、地球から417光年離れた星に「SPACE WORLD」の名前を付けていて、閉園後の公式ホームページの最後には、「いつかまた、この星で会いましょう。」としている。

 

たくさんの読者の皆様から、今後の情報も随時発信して欲しいという問い合わせをいただいているので、「みんマイ」では北九州市民が興味を示している跡地情報など、判明次第、随時発信していきたいと考えています。

 

続報→スペースワールド跡地イオンモール開発計画(2018.2.21)

 

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